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2013年2月12日火曜日

クモハユニ44で行く身延線の旅

身延線は親戚が石和にあった関係で何度か利用しました。
大阪在住時代には新幹線開通前で東海道線の在来線で富士まで行って身延線で甲府にゆくという、今では考えにくいコースで家族旅行に行ったことがありました。
そんな身延線の旅、学生時代には電車撮影が目的に変わりました。
1981年夏の片道切符でのぐるっと一周身延線の旅では偶然にもクモハユニ44の803号という異端車に縁のある旅でした。

クモハユニ44803 81.7.22 富士
荷扱い中のクモハユニ44803。
クモハユニ44は横須賀線用の郵便荷物合造車として誕生しましたが、本来の目的で活躍した期間はそんなに長くありませんでした。
戦後4両の仲間は3両は身延線に、1両は大糸線へと都落ちしてゆきました。
身延線の仲間と離れたクモハユニ44は低屋根改造を受けた仲間3両と異なり長らく原型を留めていました。
その後の身延線転属となり仲間が再び集結しましたが、低屋根改造の方法が変わりパンタグラフを後方に移しての改造となり、他の仲間とは異なったスタイルとなりました。

クモハユニ44803(左)、EF58161(右)
81.7.22 富士
スキャナーの都合で残念ながら左右どっちも切れてしまい、見苦しい写真ですみません・・・。
今となっては写真に写りこんでいる全ての車両が鬼籍に入っております。
懐かしい面々のご対面にご容赦を。


クハ55301 81.7.22 内船ー寄畑
最初の目的地は内船~寄畑間です。
場内信号機の脇をサハ57改造の不細工なお顔のクハ55がやって来ました。

クモハ51826 81.7.22 内船ー寄畑
反対側は関西型のクモハ51形です。
17M車のクモハ14に代わって身延線の主力となって活躍していました。

クモハユニ44803 81.7.22 内船ー寄畑
行きがけ乗車したクモハユニ44が甲府から戻って来ました。
内船と寄畑の間にあったSカーブ区間でその姿を捉えられました。
正面非貫通の20M級電動車は戦前型国電では珍しい存在で、個人的には大好きな車両でした。

EF15137 81.7.22 内船ー寄畑
EF15の単機もやって来ました。
か細い架線柱は富士身延鉄道時代の名残です。

クモハユニ44803 81.7.22 甲府
その後、甲府へ向かう列車はまたもやクモハユニ44803でした。
終着甲府駅でのスナップです。
ホームの支柱に貼られた琺瑯製の行先案内が渋いですね。

クモハ51802 81.7.23 甲斐岩間ー東花輪

甲府の親戚の家に一泊後、翌日は東花輪~甲斐岩間間に行きました。
笛吹川の鉄橋に向けて大きく90度向きを変える所でやって来たのは比較的原型を留めるクモハ51形でした。

クモハユニ44801 81.7.23 甲斐岩間ー東花輪
こちらはクモハユニ44先頭の甲府行。
こちらは多数派(と言っても3両ですが)の全面低屋根のクモハユニ44です。


クモハユニ44803 81.7.23 甲斐岩間ー東花輪
東花輪の場内信号を背に待っていたところにやって来た、身延線の一泊二日の旅の締めもやはりクモハユニ44803号でした。

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