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2012年8月6日月曜日

リスボンのポール電車 1

吊り掛け電車は当然ながら世界各地で走って居ます。
海外の吊り掛け電車はどんな音を出してどんなスピードで走っているのだろう・・・興味は国内にはとどまらず、やはり海外にも向きます。
しかしながら当然の事として、おいそれと見に行く訳にもいかないのが現実。
そして日本同様古い電車はどんどん無くなって行くのもこれまた当然ながら世界共通の現実です。
時折趣味誌に紹介されるそのような海外の電車情報を見ては指をくわえる日々が続きます。

紹介される海外の電車の中でもどうしても見ておきたい電車がヨーロッパに三つありました。
その筆頭格がポルトガルはリスボンのポールで走る路面電車、 二つ目がドイツはベルリンのSバーンと呼ばれる古い電車、 そして三つ目がイタリアはミラノの古典的な路面電車です。
全て西ヨーロッパに偏って居ますが、これはたまたまなのか自分の知識が偏っているからなのかは分かりません・・・。
この三つ、同じヨーロッパながら地図で見るとそれぞれ上、下、右と離れており中々目標達成の道は厳しく、行きたいと思ってから30年、昨年漸く満願成就しました。
海外は関心なし、の方もいらっしゃるでしょうから、機会を見ては順次アップしてゆきたいと思います。

前置きが長くなりましたが、行きたい順位一位のリスボンの路面電車訪問記です。
時は1991年夏、満を持しての訪問です。
ポルトガルのリスボンには日本からの直行便は無いので、アムステルダムでトランジットをして向かいます。
リスボン行きは大学時代の友人と二人での旅です。
一番の目標はやはりリスボンの路面電車ですが、西欧諸国の中では裕福とは言えないポルトガル、その分昔ながらの良きヨーロッパが国中にに展開していますので、その風景を見ることも目的のひとつでした。ということで、レンタカーを借りてのポルトガル国内ドライブでいろいろな街を訪れるのもまた目的の一つでありました。
昔の城を改装した国営ホテルなどにも宿泊したりと夏のポルトガルをそれなりに満喫できました。
真夏のポルトガル旅行は想像以上にサプライズが多く、食事も美味しくいただけ、恐らく一生記憶に残る楽しい旅になりました。
さて、それではリスボンの路面電車の話です。


91.8.5 Rua de S.paulo
まずはリスボンの中心部近くを走る路面電車です。
夏の日の暑い陽差しにシルエットになったポール電車がやってきます。


91.8.5 Rua de S.paulo

ポルトガルは西欧諸国の中でも一番昔の面影を残す国だと言われており、首都のリスボンでもその印象は随所に感じられました。
昔からの面影を残す街並みも同じラテン系でもイタリアやスぺインとも違っており、どこか海の向こうのアフリカに近いものを感じさせる街並みでした。
走っている車も他の西欧各国よりも古い車が健在で、時代的には10から20年ぐらい遡ったような60年代前半の車もガンガン走っており、こちらもすごく楽しめました。


708 91.8.4 R. conceicao

ポールの電車は京福電車で段取りの悪さから見逃してしまったので、明治村でのN電以外では初めて見ることができました。
リスボンの路面電車はその走る路線の道幅の狭さから900mmという幅の狭いものになっています。つまり、ナローの路面電車というわけです。


91.8.5 Rua de S.paulo

リスボンの中心部の通りを行く電車。
とても20世紀末の風景とは思えません。


709 91.8.5 R.d.V.Operario

アルファマの坂道をゆく路面電車。
複線区間も道幅はこのぐらいの幅のところが多く、決して広くはありませんでした。
良く車の違法駐車には悩まされているようで、訪問時も急にぱったり電車が来なくなる時間があり、その後に団子になってやって来たりしました。


741 91.8.5 R.d.V.Operario

電車は見る限り100%広告電車になっており、オリジナルの塗装の電車は見ることができませんでしたので、どうにもいただけない広告電車もやって来ます。
このコカコーラ電車は割と似合っている感じでした。
今は広告なしのオリジナル塗装車が多いみたいですね。


716 91.8.5 R.Angelina Vidal

アルファマの丘を上った道を行く。
丘の上は閑静な住宅が多く、雰囲気が異なっていました。






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